南極と北極どちらが寒くて、どのくらいの気温なのか知っている人いますか?寒いことは知っていても詳しく知らない人は多いでしょう。今回はシンプルにわかりやすく紹介していきます。
1北極とは?
北極とは北極点を中心とした北極圏の地域をまとめて北極と言います。なので北極とは、北極という大陸のことを言うではありません。
そして北極とは、大陸が凍って北極になっているわけではありません。
私たちが北極と認識している場所は大陸ではなく、 大陸並みの大きな氷を見てそれを北極と呼んでいます。
南極とは?
南極は北極と違い大きな氷が大陸に見えるわけでなく、大陸そのものが凍ってしまっています。
南極大陸とは言いますが、北極大陸とは呼ばないでしょう?
そして南極大陸の約98%は氷で覆われており、氷の厚さは約2,000mもあります。
氷の厚さの平均値は1,800mであり、最も氷の厚い場所は4,500mもあります。
これは富士山よりも高い氷の厚さがあります。
地球上の淡水の約70%が南極大陸にあります。これを有効に活用できればと思いますね。
南極の方が寒い3つの理由
南極の方が圧倒的に寒いんです。最近の観測結果で南極大陸が世界で一番寒い場所とされました。
観測地の気温は驚きのマイナス97.8度です。あの有名な南極料理人のいるところでの観測になります。そして南極の方が寒い理由は3つあります
南極料理人はこちらで見れます↓
1.南極は大陸である
1つ目の理由は、南極は大陸であるからです。先ほど南極は大陸であり、北極の大部分は海であると紹介しましたね。
海よりも陸地の方が熱が集まりにく気温が下がってしまう性質があります。
気温を比べてみるとわかりやすいでしょう。
- 北極の平均気温はマイナス20度
- 南極の平均気温はマイナス50度
南極の方が30度も気温が低いのです。大陸と海であるだけで、気温の差があることも知らなかった人が多いのではないでしょうか?
2.南極の方が標高が高い
- 南極の氷の厚さ: 1,800m
- 北極の氷の厚さ: 10m
2つ目の理由は、南極の平均的な氷の厚さは1,800mあるのに対して、北極の氷の厚さは10mほどしかありません。
富士山の山頂と普通の地面を比べてみると富士山の山頂の方が寒いですよね。
南極と北極も同じ理屈になります。
3.南極海流の影響
3つ目の理由は、南極海流の影響で南極自体が寒くなっています。南極海流とは、周辺にある海流のことを指します。
南極海流が南極の周辺にあるせいで、暖かい海流が南極に流れ込まれてきません。
しかし、数千年前の南極大陸は今ほど極寒ではありませんでした。なぜならば、南極大陸は現在のオーストラリア大陸と陸続きであったからです。
大規模な地殻変動により、南極大陸のみが移動してしまい海流の邪魔をしてしまった結果、暖かい海流が流れ込まなくなり極寒の世界になってしまいました。
気になる人はこの図解の記事↓
南極の方が寒い理由のまとめ
- 南極は大陸である
- 南極の方が標高が高い
- 南極海流の影響
いろいろな要因が重なり南極の方が寒いんですね。
地球の極地であるという共通はがあるので南極と北極は比べられることが多いです。
しかし、大陸であると南極と氷である北極を比べることがナンセンスです。
不思議な南極と北極
きっと誰もが一度は考えるであろう世界の不思議なことですよね!
南極の方が寒いと言っても、北極もマイナス30度で寒いじゃん!と思う人もいるでしょう。
しかし、世界の寒い場所ランキングだとトップ10にもランクしません。
もし、世界で一番寒い南極料理人のいたドームふじ基地に行ったことがある人がいたら教えてください。
南極の方が寒い!覚えてもらえたら嬉しいです。