南極は氷でできていないって知っていましたか?でもなぜ南極大陸は氷で覆われているのか不思議ですよね。最近の研究からわかってきたことを南極大陸のでき方や歴史と合わせて紹介します。
南極は大陸である
はるか昔、南極は氷ではなく緑もお生い茂っている大陸でした。約1億年以上遡って見てみると南極大陸は他種多少な植物、動物、恐竜などもたくさん住んでる豊かな大地でした。
こうして緑のあった大地と考えると南極が普通の大陸であったことが想像しやすいでしょう。
しかし、南極大陸は3400万年ほど前から氷で覆われてしまい始めて、現在では生物にとって厳しい環境になり、ほとんど生物を見ることができません。
そして驚くことに南極大陸の98%は氷で覆われていて氷の厚さは2kmもあります。南極大陸は大陸そのものが氷で覆われているのです。北極は大きな氷の塊で形成されています。
考えてみてください。
日本が丸ごと氷に覆われて南極大陸のようになってしまう姿を想像できますか?
できませんよね。そもそもどうやって氷で覆われるんだよ!ってなりますよね!
現在、研究がどんどん進んでいき南極大陸ができるまでの過程を解明できるようになりました。最も有力な説が南極大陸が移動したことです。
地殻変動により他の大陸から孤立
あまり知っている人はいないと思いますが、南極大陸は元々はオーストラリア大陸、南アメリカ大陸と陸続きでありました。
しかし、地殻変動(火山活動)などにより徐々に分離されてしまい現在の位置に孤立することなりました。
当時は、分離されても現在の南極大陸のように極寒ではなく普通の大陸であったため、問題ありませんでした。しかし、年月が経つと南極大陸の登場により海流が変わってしまうことになりました。
この海流が「南極海流」と呼ばれ、この海流が南極大陸を極寒の世界に変えています。
南極海流で何が変わる?
「南極海流」とは、南極の周りにある海流です。南極大陸ができたことにより暖かい海水などを運んでいた海流の進路が変わってしまいました。
南極大陸ができたことにより、行き場を失った暖かい海流は他の海域に流れてしまい南極大陸周辺には冷たい海流がたまってしまうことになりました。
南極大陸の周りには、暖かい海流の冷たい部分のみが溜まってしまいました。
海流で温度が変わる例を紹介すると、
夏の海は暖かいですが、冬の海は寒いですよね。
この例えは気温が関わっていますが、暖かい海流と冷たい海流も関係しています。イメージがつきやすいでしょう。
最近の研究成果
多くの学者は、この海流の変化のみで現在の南極大陸の状態ができるのは納得いかないと考えていました。
そして、とある研究チームがこの海流の変化により地球自体の環境が変わってしまったのではないだろうかと考えました。
それは暖かい海流が他の大陸へ行ったことにより、雨が降るようになり、海は蒸発が多くなり、その水が河川に流れ込み、環境へ適応するためにプランクトンたちが変化を始めました。
この時期にプランクトンが身の周りに外殻を形成し始めました。この外殻を形成するときに一緒に二酸化炭素も閉じ込めてしまうことがわかりました。
そしてプランクトンは海流の変化により、深海の栄養豊富な海水が表面に出てきたためそれをさらに取り込んで、さらに二酸化炭素を使うようになりました。
つまり、プランクトンが二酸化炭素を使い、地球の二酸化炭素が少なくなり地球全体の温度が下がり、それにより1番ダメージを受けたのが南極大陸であったと研究の結果わかりました。
近年、言われているので知っていると人が多いと思いますが二酸化炭素が増えると地球が温かくなります。温暖化と言われる現象です。
逆に二酸化炭素が減ると地球は寒冷化します。この研究は現在の温暖化の問題を解決する手がかりになるでしょう。
プランクトンの二酸化酸素を閉じ込める原理を使えばどうなりますか?
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南極大陸の歴史がわかりましたか?
氷に覆われるまでの説明で南極のでき方についても説明できたと思っています。まだ研究の段階でハッキリと証明されていませんが、今回紹介したものが最も有力な説であります。
こんなに大きな地球も海流が1つ変化しただけで大きく変わってしまうんです。
私たち人間も1つ変わるだけで大きく変わることができるかもしれません。
まずは私のブログを読んで1つ変えてはどうでしょうか。