デメニギスを見て驚かない人はいないでしょう!脳は透明のカプセルのような物に包まれていて、脳みそまで丸見えになってしまっている深海魚です。今回は、デメニギスの生態について紹介します。
深海魚デメニギスとは?
- 生息域:太平洋北部
- 種類:ニゲス目デメニギス科
- サイズ:15cm程度
デメニギスは温帯から熱帯にかけて生息しています。そしてほとんどのデメニギスは深海1000m前後に生息しています。
画像で見ると大きく見えますが、実際には15cmほどしかありません。
ちなみにデメニギスは食べることができます。市場には出回りませんが「ニギス」という種はサヨリのような味がします。
画像を見て頂くとわかりますがこんなイメージです。
他にも色々な深海魚について知りたい方はこちらからどうぞ。
深海魚デメニギスの4つの特徴
- 透明なヘルメットのような頭
- 大きなヒレ
- 小さな口
- 緑色の目
デメニギスの一番の特徴は上記の画像の通り透明な頭部です。
地上では透明な生物はあまり見かけません。しかし深海は陽の光の当たらないので色が必要ありません。深海では光がなく暗闇なので透明であっても問題ありません。
色は陽の光から体を守るためにあるんだよ
またゼメニギスの頭部内はゼラチンになってます。
頭部内には緑の球体が2つ浮いていて不思議ですよね。この緑の球体はデメニギスの目になります。口の上に二つある穴が目に見えますが、この穴は鼻になっています。
透明なだけで口、鼻、目と人間と同じ順番になっています。
深海魚デメニギスの目の役割
デメニギスの目は上しかみることができないと思われていましたが、研究の結果上下に動かすことが可能なことがわかりました。
しかし捕食対象は上にいるので動かせたところであまり意味はありません。
360度見通せるらしいよ
これほど広く見える理由は、深海では光が少ないので少しでも光を感じやすく、他にも獲物の影を捉えられるようにと言われています。
緑色なのはフィルターの役割も果たしてくれています。
目の役割1 観察をする
深海は生き物が少なくエサを見付けるのも大変です。
なので獲物になるクラゲや小魚を漏れなく探し出す機能があります。
獲物が真上を通過すると、獲物のわずかな光を捉えて捕食します。
目の役割2 捕獲眼
ほぼ360度見渡せるので獲物がどこに逃げても捉えることができます。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、ほぼ360度見渡せるのは非常に有利になります。
深海魚デメニキスの食べ物
デメニギスの主食はクラゲです。
他のクラゲの食べているエサを盗んで自分のエサにすることもあると言われています。
クラゲに絡まっている小魚などをデメニギスが狙い盗んでしまいます。深海はエサが少ないので生存競争が激しいのです。
デメニギスは活発に動く魚ではなく、普段はゆっくりと動いている深海魚です。しかしエサを捕獲するときにだけ素早く動きます。ゆっくりと動いているクラゲも捕食の対象にしているのです。
しかしエサを捕食する時だけでなく、地震に危険が及んだ時のデメニギスはかなり機敏に動くようです。
深海魚デメニギスのまとめ
いまだに謎の多い生き物ですが少しずつ解明されています。
- この透明なフォルムは何のメリットがあるんだろう?
- どんな深海魚なんだろう?
こんな疑問を持っていた人は解決できましたか?不思議な物でもしっかり役割があるのです。一度は泳いでる姿見てみたいと思うけど深海は難しそうです。
ぬいぐるみでも見たいって人はこちらを見てみてください。