ギリシャ神話で人間に火を与えた神が誰か知っていますか?最高神ゼウスを欺き、自らも罰を受けたのにも関わらず人間を愛して火を与えた神プロメテウスについて紹介します。
- プロメテウスとは何者なのか
- なぜゼウスを騙したのか
- どんな罰を受けたのか
プロメテウスはティタン神族
プロメテウスは、ウラノスとガイアの息子イアペトスの子です。
ギリシャ語で「先見の明を持つ者」と言う意味もあります。
ティタン神族とオリュンポス十二神の戦いティタノマキアでは、先見の明を持ちオリュンポス十二神が勝つと予想して、ゼウスの味方をして様々なアドバイスを与えていました。
プロメテウスは父を裏切って敵のゼウス側に味方したんだよ。反逆の神とも呼ばれてるんだよ
ゼウスの味方をしていたので、他のティタン神族のように奈落タルタロスに幽閉されずにしました。
世界規模の争いだったティタノマキアについてはこちらから見れます。
人間を助けようとする
プロメテウスは人間の待遇を変えるようにゼウスに訴えていましたが断られていました。
そしてゼウスが人間にどこの肉を分け与えるか考えている時に、プロメテウスがその役目を引き受けました。
プロメテウスは牛を2つに分けてゼウスに選ばせれることにしました。
1つは美味しい肉は牛の内臓に詰め込み皮で包み不味そうに見せました。
2つは骨に肉の脂を付けて美味しそうに見せたはりぼてのお肉です。
もちろん、ゼウスは2つ目の美味しそうなお肉を選びました。そしてプロメテウスは人間に美味しい栄養のある肉を与えることができました。
ゼウスはこれにものすごい怒るよ!
あとからゼウスは騙されたことに気付き怒って人間から火を取り上げてしまい、人間は火を使うことができなくなりました。
この時から人間はお肉を食べることができなくなってしまいました。
火がないと美味しいお肉があっても食べれないよね!むかしは冷蔵庫もないし..
ゼウスについての最も有名な逸話はこちらから見れます。
神々から火を盗む
人間は火を失ったことにより、冬を越すのが難しくなり、火で獣から守ることもできず、夜は漆黒に包まれてしまいました。
嘆き悲しんだプロメテウスは、鍛冶の神ヘパイストスの炉にオオウイキョウという草を入れて、その火を盗み出しました。
人間を助けてあげたと思ったらさらに苦しくなっちゃったんだよ
そしてプロメテウスは人間に知識や技術も教えました。その結果、人間はどんどん進化していき武器を持ち戦争するようになってしまいました。
鍛冶の神ヘパイストスについて知らない人はこちらから見れます。
ゼウスから永遠の罰を受ける
プロメテウスは神々を騙して肉を人間に与え、盗んで火を与えてしまいました。
ついにゼウスを本気で怒らせてしまいました。
ゼウスは「権力の神クラトス」「暴力の神ビアー」に命じてプロメテウスをコーカサス山に縛り磔にしました。
テュポーンとエキドナの子でもある鷲エトンに生きながら毎日肝臓を食べられる刑になりました。
この刑は3万年続きました。
神だから不死なんだよ。食べられて再生して繰り返すんだ!プロメテウスは
ヘラクレスに救われる
プロメテウスは人間の英雄ヘラクレスに救われることになります。
ヘラクレスが12の試練の11個目に「黄金の林檎を取ってこい」と言われたが見つけることができずに、プロメテウスに助言を貰いに来ました。
詳しくは下記を読んでみてください。有名なお話ばかりです。
そんな時に鷲エトンに食べられているプロメテウスを見て、鷲エトンを討ちプロメテウスを解放してあげました。その後ゼウスとも話し合い許してもらうことができました。
めでたしめでたし!
ギリシャ神話プロメテウスのまとめ
- ティタン神族である
- ティタン神族を裏切る
- ゼウスを騙し人間に肉を与える
- 神々から火を盗み人間に与える
- ゼウスから永遠の罰を受ける
- ヘラクレスに助けられる
人間が大好きなプロメテウスですが、良くしようとした行動がすべて裏目にでてしまっていますよね。結局権力者には何をしても勝てないってことがわかりましたね。