アトラスと言えばアトラス山脈が思い浮かびますよね。実はその通りでアトラスがアトラス山脈になっています。
そしてアトラスの写真を見るといつも地球を背負っていますよね。アトラスが地球と背負い山脈になるまでわかりやすく紹介していきます。
- アトラスとは誰なのか
- なぜ地球を背負っているのか
- アトラスの面白いお話
- なぜ山脈になったのか
アトラスとは?
アトラスはティタン神族のイアペトスの孫にあたります。またアトラスはティタノマキアの戦いでティタン神族に加担していました。
巨人であり、強靭な肉体はゼウス率いるオリュンポス十二神に大打撃を与えました。
ゼウスに罰を受ける
結局、ティタノマキアの戦いはゼウス率いるオリュンポス十二神に勝利しました。
ほとんどのティタン神族は奈落タルタロスに落とされましたが、アトラスだけはさらに厳しい罰が与えられました。
アトラスがゼウス陣営に与えた打撃が多かったんだよ!
その特別な罪は世界の西の果てで天空を支えることでした。
なぜ地球を支えているのか
天空を支えていると言われてますが、なぜか現代の絵で見るとアトラスは地球を担いでいます。
これは最初にギリシャ神話のこのシーンを描いた画家が、天空を支える表現を地球を支える表現として描いたからだと言われています。
ギリシャ神話上では地球じゃなくて天空を支えていたんだよ!fv
アトラスは罰から逃れようとする
ちょうど天空を背負い始めた時に英雄ヘラクレスがアトラスの元へ来ました。
「12の試練の11個目の功業」でヘラクレスはエウリュステウス王に「黄金のりんごを取ってこい」と命令されていました。黄金のりんごはアトラスの娘ヘスペリデスが管理する庭に生えていました。
ヘラクレスの功業については詳しくは下記を読んでみてください。
ヘラクレスはアトラスに頼めば簡単に取ってこれると思い、アトラスの元へ来たのです。
ヘラクレス「黄金のりんごが必要だから、ヘスペリデスが管理する庭から黄金のりんごを取ってきてくれないか?」
そして、アトラスがヘラクレスに提案しました。
アトラス「オレが黄金のりんごを取ってきてやるから、ヘラクレスは少しの間この天空を支えててくれないか?」
久しぶりに解放されたアトラスはウキウキだよね
アトラスは無事黄金のりんごを取ってくることができたがあることを考えました。
アトラス「ヘラクレスに天空を任せたい!オレはもう持ちたくない!」
そして、アトラスはヘラクレスに提案しました。
アトラス「オレが黄金のりんごをエウリュステウス王に届けてやるからもう少し天空を持っていてくれないか?」
しかし、ヘラクレスはアトラスの策略に気付きました。
ヘラクレス「わかった!少し長くなると思うから天空を持つ姿勢を変えたい。」
と伝えました。
アトラス「わかった!少し持っていてやるよ!」
ヘラクレス「じゃあばいばい!」
策略に気付いていたヘラクレスは、そのまま黄金のりんごを自分でエウリュステウス王に届けにいきました。
ヘラクレスも少しは助けてあげてもいいんじゃない?アトラスは助け損だよね。
アトラスはアトラス山脈になった
アトラスは永遠と天空を支えるのは辛いと考え、ペルセウスに頼みメデューサの首でアトラス自身を石にしてもらいました。
ギリシャ神話では、この石になったアトラスがアフリカ北西部のアトラス山脈になったと言われています。アトラスは永遠と天空を支えなければいけませんが重荷からは解放されました。
他のギリシャ神話でこんなかわいそうな神様もいます。↓
アトラスのまとめ
- ティタン神族の味方をする
- ゼウスの怒りを受け罰を受ける
- 永遠と天空を支える
- ヘラクレスを騙そうとする
- 逆に騙される
- アトラス山脈になる
アトラスは活躍し過ぎたせいで他のティタン神族より重い罰を受けることになりました。その後、ゼウスとガイアが仲直りをして、ティタン神族は奈落タルタロスから解放されています。
しかし、ヘラクレスだけは永遠と天空を支える羽目になっています。
1人だけ罪重すぎてかわいそう!
騙し、騙され、理不尽な物語がギリシャ神話です。