現王クロノスと子ゼウスは親子関係にあります。そしてクロノスは、王の座を子供たちに奪われるのではないかと心配していました。
なぜ王であるクロノスは子供たちを恐れたのか知っていますか?そんなゼウスとクロノスの戦いの理由などを紹介します。
- クロノスが子供を恐れた理由
- オリュンポス十二神とティタン神族
- 世界の支配権は誰が手に入れたか
クロノスは子供たちを恐れた
クロノスは父ウラノスを討ち取って王の座を奪い取りました。
そして、ウラノスはクロノスとある予言をしました。
「お前は生まれてきた子供たちにオレと同じように討たれるだろう」
クロノスはこの言葉を信じていました。子供が生まれるとクロノスは「予言が当たったらどうしよう」と心配しました。
自分も父を討って王になったから何か思うことがあったんだろうね!
そして、クロノスの取った行動は生まれてきた子供を全て丸飲みすることでした。
クロノスの妻ヘラは、子供が失うことを悲しみ絶望していました。
ヘラはゼウスを身籠った時に決めたことがあるんだよ!
ゼウスは逃げることに成功
クロノスの妻レアは、ゼウスを身籠った時に「もう子供を失いたくない」と思い、レアはクレタ島のイディ山の洞窟にゼウスを隠してしまいました。
そして、クロノスが子供を飲み込む時に毛布に包まれた子供と同じ大きさの岩を渡したのです。
クロノスは岩をゼウスと思って丸飲みしたんだよ!
ゼウスはウディ山に住む女神アマルテイアに預けられていてすくすく成長していきました。
アマルテイアはヤギを飼っていてその乳をゼウスにあげて育てました。
クロノスに飲み込まれた兄弟を救う
成長したゼウスは、クロノスを討つためにレアと知恵の女神メティスを力を借りました。
メティスが作った嘔吐薬をレアがクロノスに飲ませて、クロノスに飲み込まれてしまった他の兄弟を救おうと考えました。
クロノスが飲んでた神酒に混ぜたって言われているよ!
こうして他の兄弟を救い出して、他の神々の力を借りてオリュンポス十二神になります。
クロノス陣営のティタン神族と争う
オリュンポス十二神は、ゼウスを筆頭にクロノスを討とうとします。
クロノスは大地神ガイアが産んだティタン神族の兄弟なんだよね。クロノスの敵対するってことはティタン神族と敵対することになるんだ!
クロノスは巨人神のティタン神族を率いて、ゼウスたちオリュンポス十二神が構えているオリンポス山を攻め落とそうします。
この戦いはティタノマキアと呼ばれ、10年間世界を揺らぎ続ける戦いになりました。
オリュンポス十二神が勝利する
巨人神のティタン神族と戦うのは、オリュンポス十二神でも大変厳しい戦いになりました。
そこでゼウスは、祖父ウラノスが奈落タルタロスに封じたヘカトンケイルとキュクロプスを解放することにしました。
奈落タルタロスなどについてはこちらの記事に書いてあります。
勝つことができたら、奈落から解放する条件で味方につけて戦いクラウス率いるティタン族を打ち負かしました。
そして、キュクロプスは卓越した鍛冶能力を使って武器を与えました。
ゼウス | 雷霆ケラウノス | 万物の全て破壊する |
ポセイドン | 三叉槍トリアイナ | 全ての海を支配できる |
ハデス | ハデスの隠れ帽 | 姿を見えなくする |
この武器でティタン族を打ち破ったんだよ!
オリュンポス十二神が世界を支配する
ティタン族を打ち破ったゼウスたちは、ティタン族を奈落タルタロスに封じ込めて門番でヘカトンケイルをつけました。
この戦いの勝利をしてオリュンポス十二神が、世界を支配することになりました。
ゼウスの浮気物語の始まりだよ!
オリュンポス十二神のドロドロした男女関係やゼウスの浮気事情などはこちらに書いてあります。
クロノスとゼウスの争いのまとめ
- クロノスは子供たちを恐れた
- 逃げたゼウスが兄弟を助ける
- 神々の争いティタノマキアが始まる
- オリュンポス十二神が勝利する
- ゼウスが世界を支配する
クロノスも父ウラノスのように子供に王座を奪われてしまいました。
予言は正しかったと言えますが、クロノス本人も岩を飲んで気付かないのはどうかなって思いますね。
絶対に硬いでしょ!
ギリシャ神話の神々はこのように生臭いお話ばかりです。
でもそれがギリシャ神話の魅力です。