多くの神々が登場するギリシャ神話の中で、最も有名なのがオリュンポス十二神です。
最高神ゼウスを筆頭に構成されてるオリュンポス十二神をわかりやすく家系図付きで紹介します。
- オリュンポス十二神の特徴
- ギリシャ神話の神々の複雑な関係
- 好きな神々が見つかるかも
ギリシャ神話上のオリュンポス十二神とは?
オリュンポス十二神とはギリシャ神話で「オリュンポス山」の山頂に住んでいると言われている十二柱の神々のことです。
オリュンポス十二神は、最高神ゼウスが中心となり、男性6神、女性6神で構成されています。そして彼らの男女の関係がとても複雑なことでも有名です。
神様なのにすごい人間味があって人気なんだよね
オリュンポス十二神の家系図
オリュンポス十二神は最高神ゼウスを中心に複雑な家系図になっているので、わかりやすく相関図を作成しました。
複雑な家系図になっている理由はゼウスの浮気癖のせいです。上記の相関図を見るとわかりますが、ゼウスが浮気をしすぎて子供が多いのが原因です。実はこの相関図以外にもたくさん細かい浮気相手がいます。
ゼウスの裏側が気になる方は下記に詳しく書いてあるので見てみてください。
>>【ゼウスの浮気には理由がある】ギリシャ神話の最高神ゼウスの裏側
オリュンポス十二神を一覧で紹介
それぞれの神様をわかりやすく楽しいエピソード付きで紹介します。
個性的で面白い神様が多いから最後まで読んでみてね!
最高神ゼウス
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
ゼウス | ユピテル | ジュピター | 最高神、天空神 |
ゼウスはギリシャ神話では、最高神であり神々を支配する全知全能の神です。
父クロノスとティタン神族を滅ぼして天空を自分領土にしてしまいました。
この戦いはティタノマキアと呼ばれています。
ゼウスの雷霆ケラウノスで雷を操り、敵対する怪物や神を全て滅ぼしてきました。
こんなカッコイイエピソードも持ち主ですが、ゼウスにはもう1つの顔があります。
それは浮気しまくる!
ゼウスは正妻であるヘラがいるのにも関わらず浮気ばかりしています。
他の神と浮気、精霊とも浮気、人間とも浮気して、愛人の数も子供の数も数えきれないほどいます。
最高神は何をしても許されるわけじゃないよ!
結婚の女神ヘラ
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
ヘラ | ユノ | ジュノー | 結婚の女神 |
ヘラは最高神ゼウスの正妻です。
ヘラは浮気で有名なゼウスからの結婚を断っていました。しかし、最高神ゼウスには逆らえません。愛人にされるならと選んだのが正妻の地位です。
そしてヘラは「結婚の女神」と呼ばれているように、ヘラは婚姻を契りを大切に思っていました。そのせいもありヘラはゼウスに対して非常に嫉妬深いことでも有名です。
ゼウスが浮気をするとゼウスにではなく、浮気相手に嫌がらせをし続けました。浮気相手だけでなく、その子供にまで嫌がらせの手は伸びていました。
一度決めると親族であっても容赦はなく、トロイア戦争では息子のアレスを叩き潰しています。
ヘラは意地悪って聞くけどそんことないと思う!ゼウスが悪いだけだよね。
戦いの女神アテナ
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
アテナ | ミネルヴァ | ミネルバ | 戦いの女神 |
アテネはゼウスの最初の妻メティスの娘になります。戦いの女神と呼ばれていています。
アテネはゼウスの頭部から武装をし鎧を着用したまま産まれてきました。
ゼウスは予言で妻のメティスの子供強く、ゼウスの神々の王としての地位を脅かす可能性があると言われました。
ゼウスは自分で父を滅ぼしているから臆病になってたんだよ!
そして、メティスが妊娠をすると脅威に感じたゼウスは、メティスを丸呑みにして子供が産まれることを阻止しました。
しかし、メティスのお腹にいたアテネは無事であり、ゼウスの頭の中で成長をしていました。
アテネが成長して大きなるにつれて、ゼウスは頭痛に悩まされてヘパイトスの斧で頭を割ってもらい異物(アテネ)を取り除こうとしました。
取り除こうとしたら「ポン」と完全武装の状態でアテネが産まれました。
戦いの女神アテネと言われていますが、好戦的で戦いが好きなわけではありません。アテネは侵略するための戦いではなく、都市の自治を守るためにいつも戦っていました。
オリュンポス十二神の中で一番好きかもしれない!
海と地震の神ポセイドン
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
ポセイドン | ネプトゥヌス | ネプチューン | 海と地震の神 |
ポセイドンは、ゼウスの兄であり海と地震の神です。
オリュンポス十二神の中では、ゼウスの次に強い言われる能力を持っていました。ポイセイドンは、地震と海を操ることができ地上の支配者と言っても過言ではありません。
そして、ポセイドンと言えば三叉の矛を使って戦うスタイルが有名です。
ポイセイドンの性格はかなり短気であり、ポイセイドンが怒れば海が荒れ狂い多くの神や人間が恐れていました。
ポイセイドンはゼウスの兄です。ゼウスと似ていて浮気ばかりしていて愛人もたくさんいます。
有名なギリシャ神話でポイセイドンが、アテネの神殿で愛人メドゥーサと行為をしてしまい、アテネで大喧嘩になったがアテネはポイセイドンに勝つことができませんでした。
アテネの怒りの矛先はポイセドンの愛人であるメドゥーサに向けられました。メドゥーサはアテネの力により美しかった髪は全てヘビに変えられてしまいました。
そして見るもの全てを石に変える怪物になってしまいました。
ポイセイドンが助けてあげればいいのに!
リトルマーメイドの世界だとポイセイドンはアリエルの祖父に当たる神様です
予言の神アポロン
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
アポロン | アポロ | アポロ | 芸術、予言、光明の神 |
アポローンは、芸術、光明、予言の神です。父親はゼウス、母親はレト、双子にアルテミスがいます。
弓と竪琴を持っていて、オリュンポス十二神の中でも一番イケメンであったと言われています。
しかし、アポロンはいつも失恋してばかりで病んでいます。
アポロンの失恋は全て自分のせいなのに、悲劇のヒロインになっています。
ギリシャ神話では3つのエピソードが有名です。
- 王妃に浮気をされたから王妃を滅したら自分の子供を授かっていた。
- 円盤投げをして遊んでいたら相手に当たって亡くなってしまう
- 好きな子を追いかけまわして、相手はアポロから逃げるために木になる。
エピソードを聞く限り、かなりヤバイ感じの神様です。父親のゼウスとは違い失恋ばかりのアポロです。
父親に似ないでよかったよね!
愛と美の女神アフロディテ
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
アフロディテ | ウェヌス | ヴィーナス | 愛と美の女神 |
アフロディテは、ゼウスの祖父ウラノスの男根が泡になり産まれたと言われています。
ゼウスの祖父ウラノスは、他の神と浮気をしてしまいました。そして怒った妻ガイアがウラノスの男根を切り取って海へ捨てろと父クラウスに命じました。
また、アフロディテはギリシャ神話内でも美しいと有名で「愛と美の女神」です。
あまりの美しさに男性の神々からモテすぎてしまい、他の女神からはかなり嫌われていたそうです。
女の嫉妬って醜いよね!
アフロディテは、ギリシャ神話内でも優雅な美しい姿で描かれることが多いのです。
ギリシャ神話のパリスによる三美神の審判でも最も美しい女神に選ばれてます。
また有名なフランスのルーブル美術館にあるミロのヴィーナスもアフロディテがモデルになっています。
軍神アレス
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
アレス | マルス | マーズ | 戦いの神、軍神 |
アレスは、ゼウスとヘラの息子であり「戦いの神」「軍神アレス」などと呼ばれています。
戦いが大好きで好戦的かつ残虐的で、他の神々や人間から嫌われています。
軍神アレスすごい強いんだろうな
全然強くありません。多くの戦いで敗れて、人間の英雄ヘラクレスにまで半分やられてしまってます。
しかし、オリュンポス十二神の中でイケメンで人気が高いのがアレスです。
しかし、アレスは愛と美の女神アフロディテと不倫関係にありました。アフロディテは火と鍛冶の神ヘーパイストスと結婚していました。
ヘーパイストスはブサイクと有名なので、アフロディテは遊び感覚でアレスと不倫してたのだと思います。結局、不倫はバレて神々にその名前を知らしめました。
この人の取り柄は何かあったの?
狩猟、貞潔の女神アルテミス
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
アルテミス | ディアナ | ダイアナ | 狩猟、貞潔、月の女神 |
アルテミスは、父親はゼウス母親はレトであり、アポロンの双子です。狩猟、貞潔、月の女神と呼ばれています。
アルテミスは貞潔の女神であり永遠の純潔です。それは部下にも純潔の誓いを立てさせるほど厳しいものでした。
しかし、部下カリストーがゼウスと交わり純潔ではなくなったことに激怒して処分してしまいました。
ゼウスが無理やりだったみたいだよ!
そんなアルテミスも1度だけ恋をしています。それはポイセイドンの息子オリオンです。
狩猟の神でもある彼女は、ギリシャ1番の狩りの腕を持つオリオンに惹かれたのです。
多くの神がいつか結婚するだろうと考えていました。
しかし、双子のアポロンが二人の関係性を良く思っていませんでした。
アポロンは、「オリオンは野蛮で嫌いだ」「アルテミスは貞潔の女神なんだ!」と思い込んでいたようです。そこでアポロンは罠をかけてオリオンを処分しました。
ゼウスは、悲しむアルテミスを見てオリオンを宇宙へ飛ばしました。これがオリオン座と言われるようになりました。
アポロンはシスコンだね
大地と豊穣の女神デメテル
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
デメテル | ケレス | セレス | 大地と豊穣の女神 |
デメテルはゼウスの姉であり大地と豊穣の女神です。穀物などの作り方を人間に授けたと言われています。
豊作や凶作はデルメルの気分で変わってしまいます。基本的に温厚なデミテルですが、怒ると大地は裂け、荒廃してしまうこともあります。
基本的に優しい女神様なんだよ
しかし、ゼウスが実姉であるデルメルに手を出してしまいます。
ゼウスは無理やり行為をして子供を作らせたと言われています。そして、この子供が冥界王ハデスへ攫われれてしまい、それをデメテルが探しに行きます。
しかし、探している最中に兄弟のポセイドンがデメテルが言い寄り、無理やり行為をしてしまうということがありました。
悲惨になっているこど探している旅をしている最中に愛する人ができました。それは普通の人間であるイアシオンです。
しかし、彼はゼウスの嫉妬により雷に打たれて滅されてしまいました。
ゼウスってどうしようもないよね
火と鍛冶の神ヘーパイストス
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
ヘパイストス | ウルカヌス | ヴァルカン | 火と鍛冶の神 |
ヘパイストスは、ゼウスとヘラの息子であり、神々の武器屋道具を作る火と鍛冶の神です。
ヘパイストスはオリュンポス十二神でも悲惨な人生でした。醜く容姿に恵まれず、足を失ってしまい、子供であることも認めてもらえませんでした。
しかし、モテモテの愛と美の女神アフロディテと結婚しています。これはヘパイストスがヘラを脅迫して無理やり頼みこんだからだと言われてます。
無理やりした結婚が続くの?
しかしアフロディテは醜いヘーパイストスとの生活に疲れていました。そこへイケメンの軍神アレスが現れ彼と浮気をしてしまいます。
その時の逸話は下記から読めます。
【ギリシャ神話】ヘパイストスの人生!椅子を使って美の女神と結婚!
雄弁と計略の神ヘルメス
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
ヘルメス | メルクリウス | マーキュリー | 伝令神, 雄弁と計略の神 |
ヘルメスは、ゼウスとマイアの子供であり「伝令神」「雄弁と計略の神」「旅人の守り神」でもあります。
神々の伝令役を担っていました。
ヘルメスは、雄弁と計略の神であることをゼウスに隠していました。
ヘルメスは、産まれてすぐにアポロの牛を盗みました。そして、足跡を偽装して言い訳も用意してかなり用意周到なものでした。
それにより、ゼウスに雄弁と計略の才能があるとバレてしまい、ゼウスの裏方として何でもやらされるようになりました。
「百眼の巨人アルゴス」をゼウスの依頼で滅ぼしたと言われれていします。
ヘラが、ゼウスと浮気相手疑惑のある女神に「百眼の巨人アルゴス」を付け監視していたところゼウスが引っかかり、ヘルメスに「百眼の巨人アルゴス」滅ぼすことを依頼した経緯があります。
ゼウスの良い話も聞いてみたいです!
炉の女神ヘスティアー
ギリシャ語 | ラテン語 | 英語 | 神族 |
ヘスティア | ウェスタ | ヘスティア | 炉の女神 |
ヘスティアは、ゼウス兄弟の長女です。
炉の女神、家庭生活の守護神と呼ばれています。
古代のギリシャで炉とは、家の真ん中にありみんなで囲むものです。なのでヘスティアは炉であり、家の守護神と呼ばれているのです。
オリュンポス十二神の中では、1人だけのんびりと過ごしていた女神です。そのため他のオリュンポス十二神とは違いあまりエピソードもありません。
生涯1人で過ごしたそうだよ
好きなオリュンポス十二神は見つかりましたか?
わたしは好きな神様は見つかりませんでしたが、嫌いな神様は見つけることができました。
ギリシャ神話のオリュンポス十二神と聞くと遠い存在に感じてしまうと思いますが、神々のエピソードを聞くと親近感がわきませんか?
美しすぎて虐められたり、浮気や不倫、嫉妬や喧嘩、などオリュンポス十二神は人間味がすごいあります。
ゼウスの愛人は他にもたくさんいて、そこからとんでもない人物たちも産まれています。