メガロドンは最古の世界最大のサメです。そんなメガロドンがどこで生息しているかの気になりませんか?
みなさんの知らないメガロドンの特徴や目撃情報など全て紹介していきます。
- メガロドンの特徴と大きさ
- メガロドンの天敵と絶滅理由
- メガロドンの目撃情報
メガロドンの特徴や大きさ
メガロドンは、約2,300万年前から150万年前にかけて生息していた、超巨大なサメです。
その全長は驚くべき12mとされていますが、一説には20mを超えていた可能性もあります。
このサイズ感をイメージしやすい例として、世界最大の生物であるシロナガスクジラ(全長約25m)と比べてみると、メガロドンの圧倒的な大きさが想像できるでしょう。
さらに、メガロドンの歯は18cmもの長さがあり、人間の手のひらほどの大きさです。この巨大な歯が、その生態の恐ろしさを物語っています。
現在、メガロドンは絶滅種に指定されていますが、その巨大さと神秘性は現代でも人々を魅了し続けています。
和名はムカシホホジロザメと呼ばれており、ホホジロザメの巨大なバージョンともいえる存在です。この記事では「メガロドン」として統一して紹介していきます。
メガロドンの化石は主に歯のみが見つかっています。これは、サメが軟骨魚類であり、骨格が化石として残りにくいためです。
そのため、正確な大きさを完全に推測するのは難しいのですが、巨大な歯の化石から推定されています。
サメの骨はレントゲンで見えないんだよ
日本にもメガロドンの意外な関わりがあります。
縄文時代の遺跡からは、メガロドンの歯を加工した装飾品が発見されています。
太古の時代から人々はこの巨大なサメの存在を知り、その歯を活用していたようです。
メガロドンが絶滅した2つの理由
メガロドンの絶滅については、まだ正確には解明されていませんが、主に2つの説が有力とされています。
【考察.1】エサがなくなってしまった
メガロドンの歯の解析から、体温が当時のサメよりも高かったことが分かっています。
これは生息域の海水温が下がると、エネルギーを保つために多くのエサが必要だったことを示しています。
しかし、この時期にエサとなる生物が温暖な海域へ移動し、大きすぎるメガロドンは十分に追いかけられなかったとされています。
メガロドンの主食が他の海域に移動してしまったからです。
つまりエサがなくってしまった
【考察.2】メガロドンの天敵が出現
メガロドンは、約200万から600万年前に絶滅したと言われています。
メガロドンは巨大なサメですが、この時期にシャチやホホジロザメが増加しました。
メガロドンは直接の争いで負けることはなかったと考えられます。
しかし彼らがエサを大量に消費したことで、メガロドンが十分に食料を確保できなかった可能性があります。
やっぱりエサがなくってしまった!
ホホジロザメについてはこちら
メガロドンの目撃例
現在では絶滅種とされていますが、メガロドンらしき巨大サメの目撃情報がいくつかあります。
以下に代表的なものを紹介します。
1942年. 南アフリカケープタウン沖
南アフリカのケープタウン沖で、ドイツ軍の船が巨大なサメの背ビレと尾ビレを目撃したとされています。
この時撮影された写真には、海面に浮かぶサメの巨大なヒレが写っており、そのサイズから推定約30mを超える大きさだと言われています。
この写真は現在も確認できますが、一部では加工された可能性や偽物の疑いがあるとされています。
この目撃例は最も有名なものの一つですが、信憑性については意見が分かれています。
最も有名な目撃情報だけど…偽物とも言われているよ
1954年. オーストラリア
オーストラリアのサウスオーストラリア州で、港に停泊中のレイチェル・コーエン号(Rachel Cohen)の船体に巨大な歯形が残されているのが発見されました。
船体に残された17本の歯形は非常に大きく、このサメの推定全長は約25m、噛み跡の直径は2mを超えるとされています。
この出来事は地元で大きな話題となり、その歯形がメガロドンによるものではないかと噂されました。
しかし歯そのものが見つかったわけではなく、痕跡からの推測にとどまっています。
船の整備中に巨大なサメの歯が見つかるってすごい驚くよね
2011年. 静岡沖
このサメはホホジロザメに似た見た目をしており、全長は推定25mにも及ぶとされています。
漁師たちは、この巨大サメが船の周りをゆっくりと泳ぐ姿を目撃しており、「あまりの大きさに驚愕した」と言います。
この付近はサメが多く見られる場所として知られていますが、この事例に関してもメガロドンである証拠は得られていません。
この付近はサメがたくさんいるんだよ
2012年. ブラジル
ブラジル沿岸では、海上を監視していたヘリコプターのパイロットが、巨大なサメを発見したと報告しています。
このサメは海面を悠々と泳いでおり、全長は約18mと推定されています。
パイロットは「その異常な大きさに驚きを感じた」と証言しましたが、この事例には写真や映像が残されておらず、目撃証言のみに基づいています。
2013年. 南アフリカ
南アフリカ沖で、クジラを襲う巨大なサメが撮影されました。
この映像には、巨大なヒレが映り込んでおりそのサイズから推定18mとされています。
2014年. 南アフリカ
南アフリカで行われた深海調査中、ロボットアームに搭載されたカメラが巨大なサメの胸ビレを映し出しました。
この胸ビレの大きさから、サメの全長は約19mと推測されています。
この映像は偶然撮影されたものであり、調査チームも驚きを隠せませんでした。この目撃例も、メガロドンである確証がないまま議論が続いています。
2016年. オーストラリア
オーストラリア沖でヘリコプターが遊泳中の巨大なホホジロザメを目撃しました。
このサメは近隣の海水浴場に接近したため、遊泳禁止令が発令されるほどの騒ぎとなりました。
目撃されたサメの全長は20m近いと推定されましたが、写真や動画の記録は残されておらず、この事例がメガロドンによるものかどうかの判断材料は限られています。
2016年. マリアナ海溝
マリアナ海溝で深海探査中に、カメラが偶然巨大なサメを撮影しました。
このサメの全長は約15mと推定されています。
この映像はテレビ番組でも取り上げられ、オンデンザメではないかという説も出されていますが、メガロドンである可能性についても完全には否定されていません。
メガロドンが発見されてほしい!
これまでに紹介した目撃情報は興味深いものの、どれもメガロドンの決定的な写真や証拠には至っていません。
そのため、信憑性には疑問が残る部分も多く、正直なところ少し怪しい印象を受けます。さまざまな資料を調べても、メガロドンの存在を確実に証明する写真や動画は現在のところ存在していません。
しかし、地球の海の約85%が未解明である現状を考えると、メガロドンが絶対に存在しないと断定することは難しいでしょう。
実際、近年では「絶滅した」とされていた生物が再発見される例もあります。
例えば、かつては存在そのものが伝説とされていた「ダイオウイカ」が発見されたり、恐竜時代に絶滅したと考えられていた「シーラカンス」が生きた状態で見つかったりしています。
海洋研究が進むにつれて、メガロドンの謎もいつか解明されるかもしれません。未知の深海に隠された秘密が明らかになる日を楽しみに待ちたいですね。
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