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今見えている星はもうないかもしれない

今見えている星はもうないかもしれない

いま見えている太陽が、いまの太陽じゃないって知ってますか?私たちの見ている太陽は8分前の太陽なんです。意味不明ってひとはこの記事を見るとわかります!

光には速度がある

以前の記事で光には速度があることを説明して、光は1秒間で地球を7周半すると紹介しましたね。

地球は1周約4万kmなので、1秒に7周半する光の速さは秒速30万kmになります。

つまり光は、1年間で9兆5000億距離進むことになるんです。そして光が1年で進む値を「光年」と言います。

光の速度の調べ方が気になる人はこちらを見てください。

【物理学】光の速度がどうやって測定したの?

ってことは、めちゃくちゃ遠くにある星に行くにはすごい時間がかかるんです。

地球から太陽への距離は約1億5000kmあり、光の速さで太陽へ向かうと8分かかります。

ミィ
ミィ

1秒に30万km進むから、1億5000km先の太陽へ行くには時間がかかるの!

わたしたちは過去の星を見ている

太陽へ行くには光の速さで8分と説明しましたね。つまり、太陽から地球に届いた時に光は8分前のものになります。

今、太陽を見上げて見ている光景は8分前の太陽ってことになりますよね。いま太陽が爆発して消滅しても気づくのは8分後になるんです。

月までは38万kmなので、1.3秒かかるんです。わたしたちの見てる月は1.3秒前です。

  • 時速60kmの車が、180km先の東京に行くには3時間かかります。
  • 秒速30万kmの光が、60万km先の北海道に行くには2秒かかります。
  • 車は3時間後に東京を見ることができますよね。
  • 光は2秒後に北海道を見ることができます。

文字で書いてもよくわからないと思うのでこちらを見てください。

こうやって見ると光ってけっこう遅いんですよね!

オリオン座はもうないかも?

オリオン座

見えているのがオリオン座です。

太陽が爆発して消滅しても8分後にしかわからないと説明しましたね。

つまりもっと離れている所だと、何百万年も前の姿を見てることになります。

そして、その中でわかっていることはオリオン座はすでに爆発して消滅しているのでは?ということです。

オリオン座は地球から640光年です。わたしたちが見ているオリオン座は640年前のものになるんです。

そしてオリオン座の中の「ペテルギウス」という太陽の1000倍大きい星が「超新星爆発」していてオリオン座を巻き込んでいる可能性があります。

ペテルギウス

このペテルギウスは星の寿命が終え爆発したと言われています。

ペテルギウスの光が地球へ届くと満月100倍の明るさが3カ月間続くそうです。

宇宙単位で考えると640光年の位置にあるペテルギウスは近いので注目されてます。

星が消えているかもってわかりましたか?

わたしの過去の記事を見てくれていると、なんとなく理解できたと思います。

光には速度がある!フィゾーの実験で証明されましたよね。

速度があるってことは、速度以上の場所に行くには時間がかかりますよね。

この順番で見るとわかりやすいと思う!

科学は関係なさそうなことなのに、どこかしらでつながっているのが面白いですよね!